東京六大学野球春季リーグ戦第2週第1日は雨天のため、明日16日に順延となった。第1試合目には法大―立大、第2試合目には東大―早大が行われる。法大と東大はすでに第1週で試合を行っており、立大と早大は今季初のリーグ戦となる。改めて立大と早大の戦力を分析してみたい。
立大は昨年の中心選手だった荘司康誠投手(楽天)や山田健太内野手(日本生命)、宮崎仁斗外野手(トヨタ自動車)が抜け、戦力的に手薄となった感は否めない。
しかし、昨秋リーグ戦で43打数13安打、打率.302で打撃ランク10位に入った主将の西川晋太郎内野手、(4年)、エース池田陽佑投手の智弁和歌山コンビを中心に上位へ食い込みたいところだ。
投手陣では左の中継ぎとして経験豊富な野口裕斗投手(4年、東海大相模)、ともに2年生右腕の小畠一心投手(智弁学園)、竹中勇登投手(大阪桐蔭)が先発としてどこまで適性があるか。
野手陣では遊撃で安定感のある守備が光る柴田恭佑内野手(3年、東明館)、パンチ力が売りの左打者、安藤碧外野手(4年、明石商)、そして昨秋リーグ戦で初本塁打をマークした戸丸泰吾捕手(3年、健大高崎)を4番に、得点チャンスをしっかりとものにしたい。
新戦力では昨年夏の甲子園で4強入りに貢献し、3月の社会人対抗・明治安田生命戦で早くも神宮デビューを果たした佐山未來投手(1年、聖光学院)と落合智哉捕手(1年、東邦)、そして大阪桐蔭で4番を任された丸山一喜内野手(1年)に期待が集まる。
早大も主砲の蛭間拓哉外野手(西武)が抜けたが、昨秋リーグ戦で36打数13安打、打率.361で打撃ランク2位の吉納翼外野手(3年)、同じく38打数13安打、打率.342で6位の熊田任洋内野手の東邦コンビは健在。長距離打者として抜群の才能を持ち合わせながらも、ここまでリーグ戦0本塁打の野村健太内野手(4年、山梨学院)の覚醒に期待したい。
投手陣は昨秋リーグ戦で2勝1敗、防御率1.41をマークし、最優秀防御率に輝いた加藤孝太郎投手(4年、下妻一)、ルーキーイヤーの昨春シーズンからデビューした伊藤樹投手(2年、仙台育英)が中心となる。しかし、伊藤は3月の社会人対抗・鷺宮製作所戦で先発し5回を投げ4失点と不安の残る内容となった。期待されて入学した飯塚脩人投手(4年、習志野)、清水大成投手(4年、履正社)も最終学年で意地をみせたいところだ。
新入生も昨春センバツで4強入りを果たした宮城誇南投手(1年、浦和学院)、越井颯一郎投手(1年、木更津総合)、岡西佑弥内野手(1年、智弁和歌山)ら楽しみな逸材がズラリ。早い段階でのリーグ戦デビューが期待される。
立大は2017年春、早大は2020年秋を最後に優勝から遠ざかっている。天皇杯奪回へ、何としても勝ち点1を奪取して最高のスタートを切りたいところだ。