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JR東日本で3年後のプロ入りを目指す小川哲平

■作新学院で甲子園に2度出場…小川哲平投手がJR東日本入社「勝てる投手になりたい」

 スケールの大きな右腕が社会人野球の門を叩いた。最速148キロを誇る小川哲平投手が今春、作新学院(栃木)を卒業し、JR東日本へ入社した。まだ18歳。表情にはまだあどけなさが残るが、新たな環境でしっかりと目標を見据えて鍛錬を積んでいる。

「(社会人野球は)まず、年上の方しかいないところが高校と違うところです(笑)。プレーに対しては、凄く細かいところまで突き詰めてやっているなと感じています」

 中学時代は軟式野球部に所属し、最速144キロの直球を武器に活躍。地元・栃木の名門である作新学院に進学し、1年春からベンチ入りすると、2年春のセンバツに出場。同年秋の新チームからエースの座を勝ち取り、関東大会制覇、神宮大会準優勝に貢献した。

 ただ、3年春のセンバツ初戦・神村学園(鹿児島)戦で先発を任されながら6四死球と制球に苦しみ、5回4失点で降板。試合も3対6で敗れると、同年夏は栃木大会準決勝で石橋に敗退し、高校野球生活に幕を下ろした。

「1年の時はケガをして、2年春のセンバツはケガ明けでほぼ投げていない状態だったので、思ったように投げられませんでした。3年春のセンバツもそうですが、甲子園では自分の投球ができずに終わってしまいました」

 それでも、作新学院で培った3年間が自身の土台となっている。恩師の小針崇宏監督への感謝も忘れることはない。

「監督さんからは『環境と習慣がしっかりしている選手は、上に行っても通用する』と言われたことが印象に残っています。自分に一番厳しく接してくださったので、それは今になってありがたいなと思っています」

 引退後はプロ志望届を提出も指名漏れ。進路を考えた時に、JR東日本から誘いがあり、「野球に集中できる環境だと思った」と迷わず入社を決めた。今年1年は「育成期間」と捉え、体づくりに専念。3年後のプロ入りを目指す。

「まずはケガをしない体をこの1年間で作って、チームから必要とされる勝てる投手になりたいです。もちろん最終的にはプロ野球選手になりたいと思っています!」

 184センチ、100キロ。強靱な肉体がさらなる進化を遂げれば、2027年ドラフトの目玉になる可能性を秘めている。

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