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中本牧シニア時代の小林鉄三郎

■今春選抜で日本一の横浜では川上慧、福井那留、小林鉄三郎…新戦力が公式戦初出場

 高校野球は新入生が入学してから1カ月ほどが経過した。甲子園出場を夢見て寮生活を送る球児も中にはいるだろう。洗濯など身の回りの雑事に追われ、なかなか野球に集中できない新環境において、早くも公式戦デビューを飾った1年生がいる。

 今春選抜で日本一に輝いた横浜(神奈川)は、春季神奈川大会において、新戦力が躍動している。川上慧(けい)外野手は、横須賀学院との4回戦に「4番・右翼」で先発出場。公式戦初安打に3四球を選ぶなど、チームのコールド勝利に貢献した。明石ボーイズ(兵庫)時代の昨夏、U15日本代表の一員として、コロンビアで行われたワールドカップに出場。「3番・遊撃」として初の世界一に貢献した。兄の真(3年)は早実(西東京)で今春選抜に出場しただけに、今夏は兄弟揃っての甲子園出場が見られるか。

 投手では、主将の阿部葉太外野手(3年)と同じ愛知豊橋ボーイズ出身の福井那留(なる)投手が3回戦の市ヶ尾戦で4回から登板。2三振を奪うなど、勝利に貢献した。こちらも川上と同じく、昨夏のU15日本代表メンバー。最速146キロの直球を武器にアピールを続ける。

 昨夏、中本牧シニア(神奈川)で中学硬式クラブチームの頂点を決める「ジャイアンツカップ」を制した小林鉄三郎投手も横須賀学院戦でデビュー。中本牧シニア時代は鈴木陽仁投手(桐光学園)との左腕2枚看板で強打者たちを抑え込んできた。並み居るライバルたちに打ち勝ち、夏のベンチ入りを勝ち取る。

 今春選抜出場組では、日本航空石川の左腕・竹内雅投手、早実の秋田翔眞外野手は入学式から2日後にデビューを果たしている。春夏連続甲子園出場へ向け、さらなる競争を促そうという監督の思惑が見てとれる。

 仙台育英(宮城)でも、U15日本代表戦士が公式戦初出場を果たした。洋野シニア(岩手)出身の砂涼人内野手は、春季宮城中部地区大会の東北学院戦に「7番・二塁」でスタメン出場。4回に右前適時打を放ち、公式戦初安打初打点をマークした。22年夏の甲子園で東北勢初優勝を果たした「ライオン軍団」で、どこまで夏のベンチ入り、そしてスタメンに近づけるか。

 明豊(大分)には、川崎絢平監督が「規格外」とうなるルーキーが入学した。中学時代、志免レッドスピリッツ(福岡)で県内外の高校から多くの勧誘を受けた川口琥太郎内野手は、九州大会準々決勝の長崎商戦で代打満塁本塁打を放つなど大活躍。1メートル78、80キロと体格も申し分なく、猛者揃いの明豊において頭一つ抜け出した存在だ。

 その他にも質の高い1年生が高校野球の門を叩いた。ゴールデンウイーク中に、期待の新戦力が多く見られるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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