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横浜高校に入学した古畑雄大内野手
横浜高校に入学した古畑雄大内野手

 春季高校野球神奈川大会は28日、横浜市のサーティーフォー保土ケ谷球場で準々決勝2試合が行われた。横浜vs慶應、東海大相模vs桐光学園という「神奈川4強」が登場するとあって、徹夜組が出るほどの大盛況。横浜は、昨夏の神奈川大会決勝で無念の逆転負けを喫した因縁の相手に9ー4でリベンジを果たし、東海大相模との準決勝(5月3日、横浜スタジアム)に駒を進めた。

 横浜には期待の1年生が数多く入学した。背番号16でベンチ入りしている織田翔希投手は、慶應戦の9回1死から登板。昨夏甲子園王者を相手にも臆することなく、最速140キロの直球を投げ込むなど、2者連続三振で試合を締めた。

 織田は福岡県北九州市出身。足立中では軟式ながら143キロをマークするなど、本格派右腕として注目を集めた。3回戦の茅ヶ崎北陵戦でもリリーフ登板を果たすなど、村田浩明監督の期待も高い。

 同じ九州・熊本県出身の池田聖摩内野手は早くも「二刀流」でデビューしている。熊本中央ボーイズ時代から身体能力抜群の遊撃手として活躍し、U15日本代表にも選出。マウンドに上がれば140キロ近い直球を投げ込むなど、末恐ろしい逸材だ。

 春の神奈川大会は25人がベンチ入りできるため、ともに東海中央ボーイズ(愛知)出身の小野舜友投手、江坂佳史外野手、中本牧シニア(神奈川)出身の左腕・若杉一惺投手もすでにデビュー済み。20人に絞られる夏に向けて、どこまでアピールできるか。

 もちろん、注目のルーキーは上記の5人だけではない。1998年夏の甲子園準々決勝で、横浜と延長17回の死闘を演じたPL学園(大阪)の4番・古畑和彦さんの長男・古畑雄大内野手は、東練馬シニア(東京)時代に通算24本塁打を放つなど、豪快な長打力が魅力。父のかつてのライバル校から高卒プロ入りを目指し、汗を流している。

 沖縄・宜野湾ポニーズ出身の東浜成和(せいわ)投手は、ソフトバンク・東浜巨投手の親戚。181センチの長身から140キロ超えを投げ込む。その他にも全国で名をはせた注目の逸材が多くいる。2006年センバツ以来の全国制覇へ。世代トップレベルの実力を誇るルーキーたちから目が離せない。

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