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明大で2年秋からレギュラーを務める小島大河捕手

■小島大河捕手が慶大との第3戦で3ラン…「集大成」大学4冠へ好スタート

 東京六大学リーグは第3週を終え、2023年春以来の優勝を目指す明大が4勝1分けで勝ち点を2とし、首位に立った。

 第3週の慶大戦は壮絶な戦いとなった。4月26日の1回戦は1点を追う9回、榊原七斗外野手(3年、報徳学園)の適時三塁打で同点とすると、続く田上夏衣外野手(2年、広陵)が右前にサヨナラ打を放ち、逆転で先勝。同27日の第2戦は4点差を追いつき、延長12回に2点を勝ち越したが、その裏に同点とされ引き分けに終わった。28日の第3戦は、慶大エースで主将の外丸東眞投手(4年、前橋育英)を攻略。4投手に13安打を浴びせ、8対1と快勝し、難敵を振りきった。

 主砲にも待望の1号が飛び出した。今秋ドラフト候補で、3番に座る小島大河捕手(4年、東海大相模)が、5回2死一、二塁から右越えに3ラン。守備でも先発の毛利海大投手(4年、福岡大大濠)ら3投手を巧みにリードし、計15奪三振1失点と攻守で仕事を果たした。

 オフの間は、長打力を上げることを課題にバットを振り込んだ。昨秋までの6シーズンで通算打率は.337と安打を積み重ねる一方で、本塁打は3本のみと、決して満足のいくものではなかった。

 昨年の侍ジャパン大学代表選考合宿で、創価大・立石正広内野手(4年、高川学園)や日大・谷端将伍内野手(4年、星稜)の圧倒的な飛距離を目の当たりにして「あの2人のようなパワーがほしい」と長打力アップを決断。今春5発、今秋5発の計10本塁打を目標に厳しいトレーニングをこなし、5試合目にして待望の1号が飛び出した。

 明大は一昨年に上田季由翔内野手(ロッテ)、昨年は宗山塁内野手(楽天)がドラフト1位指名されるなど、15年連続でNPBに選手を輩出している。今年も小島の他に、ともに最速150キロを超える右腕の髙須大雅投手(4年、静岡)や大川慈英投手(4年、常総学院)ら、ドラフト候補生が控える。小島は「間近にプロ野球選手がいる」ということが、指名が続いている要因だと分析する。

「毎年プロに行く選手を目の前で見ることができるので、基準が分かるというか、あれだけやればプロに行けるんだというのがはっきりと分かるというのがいいところだと思います。上田さんや宗山さんは一緒に試合にも出させていただいていたので、こういう人たちがドラフト1位なんだなという参考にはなっています」

 目標はもちろんドラフト1位でのプロ入りだが、その前にやらなければならないことがある。

「チームとして、リーグ優勝と日本一、そしてその先の4冠を達成すること。そこに向けて自分の打撃、長打力を生かしていきたいです。2年生から試合に使っていただいて、その集大成として、守備面でも打撃面でもチームを引っ張っていける存在になりたいです」

 偉大な先人たちに続くため、タイトル総なめを手土産に、プロのステージへと上がる。

 

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