スポンサーリンク
平安OBの桧山進次郎さん(中央)

■春夏最多76度の甲子園出場…桧山進次郎さんら偉大なOBも待ち望む

 西の名門が苦しんでいる。春季高校野球の京都大会準決勝が18日、わかさスタジアム京都で行われ、龍谷大平安が京都外大西に4-5で敗退。2017年以来、7年ぶりとなる春の府大会決勝進出を逃した。

 8回に2点差を追いつき、試合は4-4のまま延長10回タイブレークに突入。京都外大西の攻撃を1点に抑えたが、その裏の攻撃で、1死一、二塁から重盗に失敗するなど無得点に終わり、接戦を制することができなかった。

 龍谷大平安は、前身の平安中、平安高を含め、全国最多となる春夏通算76度の甲子園出場を誇る。通算勝利数は中京大中京(愛知)の136勝に次ぐ歴代2位の104勝。胸に刻まれた「HEIAN」のユニホームが、幾度に渡って甲子園の歴史を彩ってきた。

 ただ、令和以降、甲子園に出場したのは2023年センバツの1回のみ。近年は京都国際や京都外大西の台頭もあり、府大会優勝も、2020年秋を最後に遠ざかっている。

「HEIAN」を愛するOBは数知れない。阪神で活躍した桧山進次郎さんもその一人だ。小学校時代、「少しでも平安高校(当時)に名前を覚えてもらうために」平安中を受験して合格。中学では木製バットを使用するなど、アピールを続け、憧れだった平安高の門を叩いた。東洋大、そして阪神で長く活躍できたのも、平安で野球選手としての土台を築いたからにほかならない。

桧山さんは11日に母校で、壁に当たった時にセルフモチベーションを高める方法などを題材に講演。自身のインスタグラムなどで「学生の皆さん方は未来モンスターです。目標に向かって邁進してください!!」とエールを送った。

 桧山さんを含めた偉大なOB、そして全国のファンたちが、令和の夏初となる甲子園出場を待ち望んでいる。

スポンサーリンク
おすすめの記事