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プロからの指名を待つ戸畑・萩原望安

■高校生159人、大学生162人の計321人がプロ志望届を提出

 10月24日のドラフト会議まで残り1週間を切った。10月10日にプロ志望届の受け付けが締め切られ、今年は高校生159人、大学生162人の計321人が12球団からの指名を待つ。

 獲得すれば遊撃手は10年は安泰とスカウト陣が口を揃える宗山塁内野手(明大)や、最速154キロ左腕の金丸夢斗投手(関大)ら、大学生に好選手が集まる印象だが、高校生にも好選手は多い。今回は、前評判では上位指名候補ではないものの、プロ入りがかなえば活躍が期待される高校生をピックアップしてみた。

◎山口廉王(やまぐち・れお)宮城・仙台育英高/投手/右投右打

 仙台育英では入学直後に右肘を手術し、2年秋の新チームから控え投手としてベンチ入り。翌3年春から主戦となると、最速151キロの直球を投げ込み、スカウトの度肝を抜いた。193センチ、95キロと恵まれた体格から、佐々木朗希(ロッテ)のように左足を高く上げて投げ下ろす直球は威力十分。甲子園のマウンドに上がれなかった雪辱は、プロで果たす。

◎津嘉山憲志郎(つかやま・けんしろう)兵庫・神戸国際大付/右投右打

 沖縄から神戸国際大付に入学し、1年時から注目を浴びてきた右腕。ピンチの場面でも最速148キロの直球をコースいっぱいに投げ分けられる強靱なメンタルを持つ。昨年11月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今夏は登板なし。実戦不足は否めないが、強行指名する球団はあるか。

◎境利月(さかい・りつ)福岡・大牟田/投手/左投左打

 昨夏福岡大会、2年生ながら筑陽学園との5回戦で6者連続を含む19三振を奪い、一躍注目を浴びた左腕。173センチと小柄ながら、最速140キロの切れのある直球を軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップをコーナに投げ分け三振の山を築く。右足を高々と上げる変則的なフォームで打者を幻惑。球速が上がってくれば、左のワンポイントとして面白い存在になり得る。

◎龍山暖(たつやま・はるき)沖縄・エナジックスポーツ/捕手/右投右打

 創部3年目の新興勢力であるエナジックスポーツを今夏沖縄大会準優勝に導いた捕手。遠投110メートルの強肩で二塁送球タイムは高校トップレベルの1秒台後半、4番として高校通算19本塁打の強打、50メートル走6秒2の俊足と三拍子も揃う。今春選抜を制した注目の捕手・箱山遙人(群馬・健大高崎)よりも肩の強さは上と評するスカウトも。楽しみな逸材だ。

◎萩原望安(はぎわら・のあ)福岡・戸畑高/内野手/右投左打

 50メートル走を5秒8で駆け抜ける足の速さは、おそらくプロの世界でもそうはいまい。高校通算11本塁打のうち、ランニング本塁打は4本を数える。小学時代に所属した「山鹿ビクトリー」では、5年時の1年で110盗塁を記録するなど、幼少の頃から圧倒的なスピードで相手チームを翻弄してきた。憧れの選手である周東佑京(ソフトバンク)のように、一芸の足を武器に成り上がる可能性は十分にある。

 上記5人以外にも、有望選手は多い。ドラフトが待ちきれない。

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