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大院大高が2009年PL以来の「大阪2強」撃破
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■大院大高が春季大阪大会4強入り プロ注目の今坂幸暉遊撃手が大活躍

 春季大阪府大会で快進撃を続ける高校がある。大阪学院大学高(大院大高)は6日、大阪シティ信用金庫スタジアムで今春センバツ8強の大阪桐蔭と準々決勝を行い、2-1で接戦を制した。

 大院大高は4回戦で履正社も倒しており、同一大会で「大阪2強」から勝利を挙げるのは、2019年秋季近畿大会の天理(奈良)以来、大阪府大会では2009年夏のPL学園以来となった。大阪桐蔭の最速154キロ右腕・平嶋桂知投手(3年)から2安打を放ったプロ注目の今坂幸暉遊撃手(3年)を中心に、今夏の台風の目となるのは間違いないだろう。

 元阪神の江夏豊さんを生んだ野球強豪校だが、甲子園出場は意外にも1996年センバツの一度しかない。サイド右腕の椎葉厚生投手が、初戦の横浜高(神奈川)を相手に、4安打1失点で完投勝利。勢いそのままに、ベスト8まで勝ち上がった。

 そして悲願の夏甲子園初出場へ、大本命で臨んだ大阪府大会だったが、準決勝で上宮に1-5で敗退。その上宮も、前川克彦投手(元近鉄)らを擁したPL学園に敗れた。

 80年代から隆盛を誇っていたPLだが、2000年代に入ると、大阪桐蔭と履正社が台頭。2016年夏を最後に休部となったPLに代わり、大阪は、2強の時代に突入した。

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 第100回の記念大会となった2018年夏。大院大高は、北大阪大会では決勝まで勝ち上がるも、根尾昂内野手(中日)や、藤原恭大外野手(ロッテ)ら、後に春夏連覇を達成することになる大阪桐蔭の巨大戦力の前に23失点と大敗。圧倒的な力の差を見せつけられたが、昨年3月に辻盛英一監督が就任すると、徐々に風向きが変わってきた。外野一面人工芝のグラウンドを完備するなど、府内でも屈指の練習場で、選手発案の練習方法を行いながら主体性を育んできた。

 中学生の視察にも足繁く通い、今坂は福岡・苅田ボーイズ、捕手の志水那優は熊本・八代リトルシニア出身。そのスカウト網は、府内に限らず、全国にまで拡大している。

 投げては、先発左腕の前川琉人投手が、120キロ台の直球とスローカーブで大阪桐蔭を翻弄して1失点完投。6年前に大敗した先輩たちの雪辱を果たした。群雄割拠の様相を呈してきた「大阪夏の陣」開戦まであと2カ月。遠かった2強の背中が、ようやく見えてきた。

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