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立教大学野球部に入部した森木
立教大学野球部に入部した森木悠登

■森木悠登内野手の入部で全4学年に東筑OBが在籍「先輩方もいるので安心」

 春3回、夏6回の甲子園出場を誇る東筑高(福岡)で4番を務めた森木悠登内野手が、東京六大学の立教大学に指定校推薦で合格。3月上旬に埼玉県新座市の同大学野球部寮に入寮した。

 高校通算20本塁打をマークした左の好打者は、入寮してからまだ間もないこともあり、練習でも緊張した面持ち。それでも「ちょっとずつ慣れてきたかなというのはあります」と、日に日に手応えを感じている。

 昨夏の福岡大会。1回戦の大和青藍戦で周囲の度肝を抜いた。初回2死二塁で迎えた夏初打席で、右越えに特大の先制2ランを放った。4番の一振りが起爆剤となり、チームは甲子園に出場した2017年以来の決勝まで進出。九州国際大付に惜しくも1-2で敗れはしたが、主砲として、その爪痕はしっかりと残した。

「東筑高校は練習は自分で考えてやる環境だったので、目指すところに近づきやすく、自分で選んでやることができます。そういう面で成長できた3年間だったなと思います」

 完全燃焼できた高校生活。そして進路を考える際、「レベルの高い東京六大学で挑戦してみたい」という思いから、立教大学の指定校推薦にチャレンジ。無事に校内選考を通過し、合格を勝ち取った。野球部は入部の際、セレクションを実施するのが近年の慣例だが、森木に関しては十分な実績と実力を加味されて免除となった。

 東筑の先輩たちの存在も心強い。野球部には新4年に友廣元外野手、新3年に大越怜投手、新2年に堀田壮真外野手が在籍。森木の入部で、全4学年がそろう形となった。付属高ならまだしも、東京六大学の野球部に福岡の県立高OBが全学年そろうこと自体、極めて異例。「先輩方もいるので、安心じゃないですけど、そういうのはあります」と嬉しそうに話す。

 1メートル73センチ、77キロ。ほぼ同じ身長の吉田正尚(レッドソックス)のような、バットを強く振ることができる打者に憧れる。「自信がない」と話す二塁守備も、基礎練習から重点的に鍛え直し「滑らかというか、見ていて綺麗だなと思えるような守備をしたい」と鼻息も荒い。

 ただ、新入生の内野手にはライバルも多い。二塁手には同じ右投げ左打ちの村本勇海(大阪桐蔭)、遊撃手には昨年のU18日本代表主将で世界一を経験した小林隼翔(広陵)、昨春選抜優勝メンバーの進藤天(山梨学院)ら、好選手がそろう。

「二遊間は特に凄い選手ばっかりなので、早く自分の長所を見つけて、そこで戦っていくしかありません。目標はレギュラーを獲ってリーグ戦に出場すること。急がずにしっかりと力をつけて、最終的に試合に出られるように頑張りたいです」

 伝統の縦縞ユニホームを身にまとい、神宮の舞台で躍動する日を夢見てーー。森木の挑戦はまだ始まったばかりだ。

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