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履正社は春夏連続甲子園出場へ、8回コールドで5回戦進出を決めた

 第105回全国高校野球選手権大阪大会で履正社は23日、大阪シティ信用金庫スタジアムで英真学園と4回戦を行い、7-0の8回コールド勝ち。ベスト16へと駒を進めた。

 4回に主砲・森田大翔三塁手(3年)が左翼へ3試合連発となる高校通算32号2ランを放ち先制。投げては先発の高木大希投手、藤原僚人投手の2年生コンビが7回無失点に抑え、7点リードとなった8回にはプロ通目左腕の福田幸之介投手(3年)が登板。圧巻の3者連続三振でコールドゲームを成立させた。

 悔しい敗戦を糧に精進を重ねてきた。福田は今春センバツで背番号1を背負い、公式戦初先発となった2回戦の高知戦に登板。7回まで無安打投球を見せるも、疲れが見え始めた8回途中にピンチを迎えて降板。チームも2-3で逆転負けを喫し、2019年センバツに続き初戦負けとなった。

 そこから夏までの3カ月あまりの期間で、最速も150キロまでアップ。今夏は背番号1を同じ左腕の増田壮投手(3年)に譲り、背番号10となったが、プロ注目であることに変わりはない。意識するのは、世代ナンバーワン左腕の呼び声が高い大阪桐蔭の前田悠伍(3年)だ。

 打倒・大阪桐蔭、打倒・前田がチームの合い言葉だ。履正社が大阪桐蔭に最後に勝利したのは2020年夏の独自大会準決勝。この勝利を除けば、夏は12連敗を喫している。福田が入学した2021年夏の準々決勝で興国、今春4回戦で大商大高に敗れた以外は、すべての大会で大阪桐蔭に敗れている。甲子園がかかった大会で大阪桐蔭に勝利してこそ、苦手意識は払拭される。

 次戦は26日、5回戦で八尾高校と激突。その後再抽選が行われるため、大阪桐蔭とともに勝ち進めば、準々決勝以降で再戦の可能性もある。前田に投げ勝ち、全国制覇を果たした2019年以来の夏甲子園へ。福田は懸命に左腕を振り続ける。

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