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履正社と大阪桐蔭。大阪を制し、甲子園に出場するのは…

 第105回全国高校野球選手権大阪大会の準決勝2試合が29日、大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた。第1試合目は履正社が関大北陽を8-4、第2試合目は大阪桐蔭が箕面学園を延長10回タイブレークの末、3-2サヨナラ勝ちで下し、両校とも2年連続となる決勝進出を果たした。

 過去に幾度となく激闘を繰り広げてきた履正社と大阪桐蔭の決勝での対戦は、過去に4度ある。

 まず最初の対戦は90回の記念大会となった2008年の北大阪大会だ。大阪桐蔭エースの福島由登投手が履正社打戦を6安打完封に抑え、2-0で2年ぶり夏の甲子園出場。浅村栄斗遊撃手らタレントを揃えたチームは甲子園でも勝ち進み、チームとして1991年夏以来の全国制覇を果たすことになる。

 2度目の対戦は2012年。センバツ王者として迎えた大阪桐蔭はエースの藤浪晋太郎投手が10-1と大量リードの8回途中に履正社打線の猛反撃にあい、まさかの8失点降板。澤田圭佑投手の好救援もあり、辛くも10―8で逃げ切った。甲子園では春に続き、光星学院(青森、現八戸学院光星)を決勝で退け、史上7校目の春夏連覇を達成した。

 3度目は翌2013年。主将の森友哉捕手ら、前年の優勝メンバーを中心に、2012年秋の大阪大会決勝、2013年春の同大会準決勝で連敗していた履正社に5-1とリベンジを果たした。試合後、森の「甲子園に出るというより、履正社に勝ちたいという気持ちでした」というコメントが印象的だった。

 そして4度目は昨年2022年。センバツで優勝した大阪桐蔭2年生エースの前田悠伍投手が履正社打線を寄せ付けず、7-0と圧勝。秋、春と合わせて3度目の顔合わせとなったが、見事に返り討ちにしてみせた。

 決勝に限れば、大阪桐蔭が4勝0敗と履正社を圧倒。2020年の独自大会準決勝(履正社9-3大阪桐蔭)を除けば、大阪桐蔭が2005年から12連勝している。

 対する履正社は大阪桐蔭との初対戦となった1997年準決勝、エース小川仁投手の活躍もあり、2-1と退け、そのまま初の甲子園出場。1999年は2回戦で激突し、13-12と乱打戦を制したのが夏の大阪桐蔭から挙げた最後の白星となる。

2000年代に入ってから明暗が分かれる両校の対戦成績だが、今年はどうか。大阪の雌雄を決する一戦に注目が集まる。

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