東京六大学野球リーグの慶応大学が2023年度の新入生20名を発表した。合格者は下記の通り。
【投手】 広池浩成(慶応)吉田雄亮(慶応)沖村要(慶応)田上遼平(慶応湘南藤沢)別所孝亮(大阪桐蔭)藪本鉄平(米子東)渡辺和大(高松商)阿南正輝(桐蔭学園)竹内丈(桐蔭学園)
【捕手】 吉開鉄朗(慶応)玉津優志(慶応湘南藤沢)
【内野手】 谷口航大(慶応)宮原慶太郎(慶応)吉野太陽(慶応)森本亜裕夢(慶応)小原大和(花巻東)上田太陽(国学院久我山)今津慶介(旭川東)
【外野手】 村岡龍(慶応)横地広太(慶応)
注目は大阪桐蔭で昨年センバツ優勝に貢献した最速150キロ右腕の別所。エースの川原嗣貴や今秋ドラフト1位候補の前田悠伍の陰に隠れ、活躍の場こそ少なかったが、昨夏の甲子園準々決勝の下関国際戦では先発を任されるなど、西谷浩一監督の信頼も厚かった。OBの藤浪晋太郎や根尾昂と同じ3類文系のトップクラスに所属。同校野球部からは福井章吾以来、2人目となる慶大進学もうなずける。
高松商のエース左腕として昨夏甲子園8強の渡辺も見逃せない。最速144キロの直球は切れ、伸びともに申し分なし。高松商から慶大に進んだOBとしては野球殿堂入りしている水原茂や、1989年ドラフト1位で巨人に入団した大森剛らがおり、先輩たちに続く活躍ができるかにも注目が集まる。
慶応から内部進学する広池は立大から全日本空輸、カープアカデミーを経て広島に入団した広池浩司さんの息子。右腕から最速144キロを投げ込み、神宮で活躍した父と同じく活躍できるか。
野手の注目は国学院久我山の上田。昨春センバツでは2番二塁、主将としてチームを4強まで導いた。イチローさんからの指導も経験しており、将来が楽しみな素材だ。花巻東の小原は昨春センバツに背番号4で出場。兄2人も慶大で活躍した。
慶大は2021年シーズンで春秋連覇を飾ったが、昨年は明治大学に春秋の優勝をさらわれるなど悔しいシーズンとなった。天皇杯奪冠へ捲土重来を期す2023年。新入生にも試合に出場できるチャンスは十分にある。