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大阪桐蔭の春夏連続甲子園出場なるか

 第105回全国高校野球選手権記念大阪大会で、大阪桐蔭は24日、東海大大阪仰星と南港で4回戦を行い、10–2と8回コールド勝利。ベスト16へと駒を進めた。

 最速148キロ左腕のエース前田悠伍主将(3年)が今大会初登板初先発を果たした。今春センバツ準決勝の報徳学園(兵庫)戦以来、約4カ月ぶりとなる公式戦マウンドで2回2死、6番打者に左翼へ先制ソロを被弾。味方が逆転して7-1とリードした6回無死からは先頭の5番打者にも左越えにソロを浴びた。結局この回限りで降板。4被安打中、2本が本塁打と不安の残る内容となったが、それでも6回2失点と試合を作ってみせた。

 百戦錬磨の左腕が帰ってきた。前田はセンバツ終了後の春季大阪大会、近畿大会とベンチメンバーから外れ、主将の座を笹井知哉内野手(3年)に譲った。今夏の大阪大会3連覇、そして2022年センバツ以来の全国制覇へ向け、フォーム修正や下半身強化などに取り組んできた。

 その甲斐もあり、体重もセンバツ後の77キロから81キロに増量。一夏を乗り越えるだけの体力を養い、再びエース兼主将として万全の状態で戻ってきた。

 105回目の夏。全国各地では強豪校が早期敗退するケースが散見されるが、大阪桐蔭に油断や慢心はない。これで初戦から3戦連続コールドとさすがの試合運びと言えるだろう。

 今夏大阪大会は雨天順延の影響もあり、初戦の2回戦から決勝までの7試合を12日間で消化する過密日程。ベスト16以上を戦う上で、前田の復帰は心強い限りだ。

 大阪桐蔭は夏の府大会、2020年独自大会を除けば、2019年準々決勝で金光大阪に延長14回タイブレークで敗れたのが最後。金光大阪には今春の大阪大会でも決勝で敗れ、2020年秋から府内の公式戦で続けていた連勝が56でストップしてしまった。ライバルの履正社以上に苦戦を強いられている。

 しかしその金光大阪は22日の3回戦で敗退。準々決勝以降の組み合わせも決まり、履正社とは別パートとなったため、両者が勝ち進めば決勝で対戦することになる。その前に26日の5回戦、大冠戦に全力を注ぎ、一歩ずつ大阪の山を登り切る構えだ。

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